主催:岐阜女子大学、日本デジタル・アーキビスト資格認定機構、
       NPO法人地域資料情報化コンソーシアム
後援:岐阜県教育委員会
協力:日本教育情報学会、(財)学習ソフトウェア情報研究センター
参加人数 49名

 

◎ 第1日目 【8月 8日(火)】
○午前 郡上市白鳥町[長滝白山神社・若宮修古館・白山文化博物館]
○午後 郡上市八幡町[古い町並み・郡上踊り(夜)]


 
●長滝白山神社(見学と説明)

 養老年間、霊峰白山を開いた泰澄大師によって白山中宮長滝寺は創立されました。明治初期、神仏分離により長滝白山神社と白山長瀧寺に分けられましたが、現在も同一境内に神仏習合の旧観が保たれ、その行事を今に伝えています。これは文化的・歴史的にも非常に重要な位置づけにあります。
毎年1月6日に行われる六日祭の「延年の舞」は国の重要無形文化財に、また境内にある鎌倉時代の「石灯籠」や宝物殿の「正和の壺」は、国の重要文化財に指定されています。
長滝白山神社から程近くにある若宮修古館には、古くから伝わる白山信仰史料、重要美術品、民俗文化財など、貴重な資料数千点が展示されています。また若宮家家屋も岐阜県の重要文化財に指定されています。
若宮家は白山中宮長滝寺古来の執行家であり、現在40代目若宮多門さんが若宮修古館館長(岐阜県博物館協会会長)を務められています。


◆若宮多門宮司の説明を聞く

●若宮修古館(見学と説明)
●白山文化博物館(見学)

 
白山文化博物館は長滝白山神社の近隣施設で、長滝白山神社・白山長瀧寺の宝物を中心に白山文化に関する貴重な資料を展示しています(鎌倉、室町時代の仏像や仏画、工芸品等、国や県の重要文化財を多数公開)。
また毎年1月6日に行われる六日祭の「延年の舞」と共に執り行われる「花奪祭り」の花笠(実物)、江戸時代の代表的な農民一揆“郡上藩宝暦騒動”を描いた映画『郡上一揆』の原資料の展示、大映像による霊峰白山の登山体験ができるコーナーもあります。
●郡上市内古い町並み見学
●郡上踊り見学【自由参加】
 

◎ 第2日目 【8月 9日(水)】

大野郡白川郷 [和田家(国指定重要文化財)・荻町合掌造り集落]
●和田家(見学と説明)


 和田家は平成7年ユネスコの世界遺産に登録された白川村荻町の合掌造り集落の内にあり、国・県指定の重要文化財です。和田家住宅は白川村に現存する合掌造り家屋の中でも最大の規模を誇っています。
和田家の建築年代は明らかではありませんが、同家の過去帳に、宝暦8年(1758)の記録がみられることから約300年前と推測されています。

◆和田家にて和田正人当主の説明を聞く

◆白川郷の歴史について学ぶ

●荻町合掌造り集落(見学)


 白川村荻町合掌造り集落は国の重要伝統的建造物群に選定され、1995年にはユネスコの世界遺産にも登録された、合掌造り家屋の建ち並ぶ集落です。
古くから白川の地に受け継がれてきた「結」と呼ばれる相互扶助の精神は、現在も、近隣の協力体制として屋根の葺き替え作業において受け継がれています。
現在では、国道などの整備により、多数の観光客らが世界遺産・白川郷を訪れるようになりました。

◆世界遺産白川郷 荻町合掌造り集落

◆明善寺鐘楼