平成24年度 岐阜女子大学・大学院 外部評価委員会 報告

以下のとおり、岐阜女子大学の外部評価結果を公開します。


1.日程と会次第

日時

平成25年2月10日(日)13:30 ~ 15:30

場所

岐阜グランドホテル 孔雀東の間 2階 (岐阜県岐阜市長良648)

参加者

1)外部評価委員会

◎出席者(五十音順)

生田孝至(新潟大学副学長),林徳治(立命館大学教授),福富悌(福富医院院長),塩谷博英(岐阜県高等学校PTA連合会会長),織田龍美(岐阜県立岐阜城北高等学校校長),田頭能成(清水建設株式会社名古屋支店副支店長),和田正人(和田家館長),小関雅司(静岡県教育委員会事務局学校教育課主席指導主事)

◎欠席者

水谷邦照(株式会社文渓堂代表取締役社長)

 

2)学内関係者

杉山理事長,後藤学長,冨士学生部長,森家政学部長,下野文化創造学部長,岸上健康栄養学科主任,三輪生活科学専攻主任,森住居学専攻主任,安藤文化創造学専攻主任,森初等教育学専攻主任,舘学長補佐,齋藤学長補佐,時田キャリア支援センター長,山口事務局長,國定事務局次長

会次第

13:30-13:40
1.開会あいさつ
13:40-13:50
2.本学教育実践状況の報告

(1)全国の教育実施状況

13:50-14:40
3.各学学科、専攻学修状況の報告

(1)健康栄養学科の学修状況

(2)住居学専攻の学修状況

(3)生活科学専攻の学修

(4)文化創造学専攻の学修状況

(5)初等教育学専攻の学修状況

14:40-14:50
4.就職・進学状況のの報告
14:50-15:00
5.平成25年度計画の報告
15:00-15:25
6.評価委員の皆様からのご好評(主なご高評)
15:25-15:30
7.閉会あいさつ

司会

舘 学長補佐


2.現状の報告(内容:会次第のとおり)


3.評価結果と改善 ~外部評価委員会委員の御高評~

(1) 全体としての高評(生田孝至 新潟大学副学長)

  • きめ細かな教育が行われている。
  • 高大連携は、テキストがベースであるが、各学科ではアドミッションポリシーに基づいたテキストで教育が行われていることが特徴である。
  • 初年次教育の対応はきめ細かな対応ができており、客観性がある。
  • 就職率98%とほぼ100%を誇っていることは、出口の保証ができておりカリキュラムの実施体制ができている。
  • 卒業生の評価が大学の評価である。
    今後は教育の質として外に向けてPRが必要であり、思い切った発信が大切である。

(2) 各学科・専攻の高評
① 健康栄養学科の評価(福富 悌 福富医院院長,塩谷博英 岐阜県高等学校PTA連合会会長)

  • 教育内容の質が高い。
  • 他人の気持ちが分かるような指導(教育)してほしい。
  • きめ細かなカリキュラムとなっている。
  • 学生と向き合った教育であり、外部に発信していただきたい。
  • 大学教育の基本は、自学・自修であり、学生の主体性が大切である。

② 住居学専攻の評価(田頭能成 清水建設株式会社名古屋支店副支店長)

  • 設計の基本は、夢を持った建物を造るがことに特徴がある。
  • 夢を実現させるための設計、施工等コミュニケーション能力が求められる。

③ 生活科学専攻の評価(織田龍美 岐阜県立岐阜城北高等学校校長)

  • 長期休み中の課題として支援されている。
  • 面談を重視されており、手厚い教育がなされている。
  • 貴学の卒業生を保育士として採用しているが対応がよい。
  • 全国的に家庭科の若い教員(20歳代)は技術力が不足している。
  • また、技術力はあっても教育指導力が不足している。

④ 文化創造学専攻の評価(和田正人 和田家館長)

  • 早くから観光専修が設置されており特徴である。
  • 学生が力を付けているかが問題であるが、教育目標に学生支援が細かく入っていることがよい。
  • 今後は、自信を持って進めていただきたい。

⑤ 初等教育学専攻の評価(小関雅司 静岡県教育委員会事務局学校教育課主席指導主事)

  • 入学前から卒後までの指導が実力に繋がっており、これをPRする必要がある。
  • 教育実践プログラムが、教育実習体制が学修の向上に繋がっている。
  • 教育実習等の教育目標がしっかりと対応できており、他大学にはない。
  • 特別支援の生徒にも対応できる教育体系にしていただきたい。

(3) 全体のまとめの高評(林 徳治 立命館大学教授)

  • ホームページは、学生中心に入口から出口まで資格、指導、評価が分かるようにしていただきたい。
  • 教育研究の三つのポリシー(アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー)が全体に入っている。
  • 学生の授業時間はどのようになっているか。
  • 中教審が求めている「教育の主体性」がある。
  • AP(アセスメントポリシー:学修成果の評価について、目的、達成すべき質的水準、実施方法など定めた学内の方針)、ラーニング、学修ポートフォリオ(学生が学修課程並びに各種の学習成果を長期にわたって収集したもの)を進めてほしい。
  • ルーブリック教育を実施することが学力が付き発展させる。
  • 理事長が危機感を持ち、学園と大学が一体化している。
  • ホームページに志願者数、入学者、教員のプロフィールが入っていない。
  • ホームページの検索機能が低いのではないか。
  • TOEICの措置がないのではないか。
  • これからは如何に自主的にラーニングさせるか、学生にオリエンテーションを担当させるか等、学生の主体性が注目される。
  • 教職協同、職員の企画力向上が大学の生き残りに繋がる。
  • IR(インスティテュ-ショナル・リサーチ:研究機関における調査研究)を教学等に活かし、フィードバックすることが大切である。

4.外部評価結果と本学の改善の検討と実施

(1) 夏休み、春休み等の長期休暇での学修時間の確保として課題・評価について各専攻等で実施状況の評価・改善と学生の意識の変化についての調査の必要性(基礎基本的な課題と発展的課題につい て)(生田・林)

検討と実施☞ 全学年で各専攻で対応済

(2) アドミッションポリシーの保証として、入学前、初年次教育、専門教育、資格等の一連の教育について、各専攻・専修での実施状況の評価と改善(生田・林)

検討と実施☞ 全学年で対応済

(3) 各専攻・専修で到達目標の適否の検討と改善(生田)

検討と実施☞ 全学年で対応済

(4) 外部への発信(HP等)(生田・塩谷・林・小関)・・・重要なので、急いで実施
本学のPR 不足を各委員から指摘・・・広報委員会で急いで実施されたい。

検討と実施☞ 対応済

(5) 家庭科の教員の技術不足(織田)・・・高等学校校長会からの情報
本学の生活科学専攻の技術教育の検討と実施

検討と実施☞ 生活科学科対応済

(6) 新たな教育課題への対応の取組みが必要(小関)

検討と実施☞ 文化創造学科(初等教育学専攻)

(7) ラーニングポートフォリオ、ルーブリックの検討(林)

検討と実施☞ 全学の主任会議で検討済

(8) HPの改善(学生の目線からの)と教員プロフィールの統一化(林) ~見やすいHPへの各専攻での検討~

検討と実施☞ 対応済

(9) 観光について、国内外の他大学・機関等との連携の整備(林)

検討と実施☞ 文化創造学科(文化創造学専攻)

(10) TOEIC の科目への優遇処置(他教科でも一定のレベル、学修歴での優遇処置検討)(林)

検討と実施☞ 文化創造学科(文化創造学専攻)

(11) 入学志願者に対し学生の目線での案内、ゼミの学生の参加などピアラーニングの検討と実施
(大学院生のTA 等も重要)(林)

検討と実施☞ 全学実施済

(12) 職員の企画力の育成(林)

検討と実施☞ SD委員会規程を制定

(13) IR の整備の検討(林)

検討と実施☞ IR 室の設置