孔子と孔子廟




     孔子 (B.C.552年~B.C.479年)

     春秋時代の思想家で魯(現中国山東省)の出身、世界「四聖」のひとり。政治家を志し魯の国の大臣となったが、自分の理想とする政治が行えず辞任し、諸国放浪の旅に出た。魯へ戻った後は弟子の教育と学問に励んだ。没後弟子達により、その教えが『論語』としてまとめられ、儒学という学問のもととなった。
     孔子廟は文宣王廟、宣聖廟、聖廟、文廟などの呼ぶ名がある。漢の武帝が儒教を国教とした時(紀元前139年)から保護が図られ、南北朝時代に孔子廟を建てる傾向が起こり、630年、唐の太宗が各主要都市に孔子廟を建てさせたのが端緒となって、中国全土の都市に広まっていった。



     沖縄の孔子廟は1676年久米村に建てられた。孔子及び四配(四賢人:顔子・曾子・子思子・孟子)を祀る廟である。
     第二次大戦中の昭和19年10月10日の大空襲ですべて灰燼に帰した。1975年、孔子廟跡地に孔子廟銅像を建立し、孔子廟、明倫堂跡の碑も建立された。その跡地は現在の那覇商工会議所あたりにある。 

孔子銅像